アガベは乾燥地帯の多肉植物。丈夫で初心者でも育てやすい

アガベについて

アガベ(Agave)はアメリカやメキシコなどの乾燥した場所に自生する多肉植物の一種です。アガベの和名はリュウゼツラン(竜舌蘭)といい、名前に蘭と付いていますが、ラン科ではなくキジカクシ科リュウゼツラン属に属しています。

一般的にアガベは生命力が強く、乾燥地帯で生育することから水分を蓄える能力も高いようです。また生長は遅く、品種や栽培方法にもよりますが、15年から30年程度育てることができるといわれています。

アガベ

アガベの特徴

  • 葉:一般的にアガベの葉は硬く、とげや鋸歯があるものが多いです。
  • 花:15年から30年、生長したのち、高さ数メートルにも達する花茎を伸ばし、その先に花を咲かせます。開花すると株は枯れて子株ができ、子株を新しい株にして育てます。

アガベを育てる

置き場所

アガベは風通しも日当たりも良い場所を好みます。当たりの悪い場所で育てると株が軟弱になり、湿度が高いと根腐れを起こすことがあります。

春や秋は屋外の日当たりの良い場所で育て、暑すぎて葉焼けを起こしそうな盛夏は半日陰になる場所に置くか、場合によっては室内の日が当たる場所で育てます。最低気温が5℃になったら室内管理にしましょう。

梅雨は湿度が高いため、屋外の雨の当たる場所だと過剰水分になりますので、雨が当たらないような場所に移動するか、雨が続くようなら室内管理に切り替えた方が安心です。地植えの場合は雨が当たっても気にすることはありませんが、水はけの悪い土壌であれば根腐れを起こす可能性もあるので、植え付け時の用土には注意が必要です。

水やり

地植えの場合

アガベを地植えしているのであれば、植え付け時に水やりをしたあとは降雨に任せるだけで水やりの必要はありません。しかし夏で2週間以上雨が降らないようでしたら、たっぷりと与えてください。

鉢植えの場合

  • 生育期の水やりは土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまで与えます。
  • 梅雨は多湿になりますので与え過ぎに注意しましょう。
  • 冬は休眠期なので断水気味で管理します。水やりの目安は月に一度くらいで、暖かい晴れた日の午前中に与えます。

肥料

生育期に2週間に1度程度、薄めた液体肥料を与えます。

休眠期に肥料を与えると、肥料焼けを起こして枯れることがあります。与えないようにしましょう。

植え替えをする時は、緩効性肥料を元肥として用土に混ぜ込んでから植えてください。

植え替えと増やし方

植え替えは2年に一度、4~5月頃に行います。

今の鉢よりひと回り大きい鉢と水はけの良い用土(多肉植物用など)や、培養土に赤玉土や軽石などを自分で混ぜた土を用意します。

  • 植え替え前は数日間水やりをストップし、用土を乾かす方が植え替えやすくなります。
  • 黒くなった根があれば消毒したハサミで切り取りましょう。

植え替え時に子株が出ているようなら、親株から外して別の鉢で育てると増やすことができます。

シロップとお酒

アガベにはたくさんの品種がありますが、シロップ(アガベシロップ)やお酒(テキーラ)にできるのは特定の品種だけです。

テキーラに使用するアガベは、アガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)と決まっています。またテキーラと名乗るためには次のような条件があります。

  • 原産地呼称で保護されたメキシコ国内のハリスコ州、グアナファート州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州で生育したブルーアガベを使用し、製造、蒸溜も指定5州内で行うこと。
  • 2回以上蒸溜すること。
  • アルコール度数は35〜55%であること。

リュウゼツラン

シロップはテキーラと同じブルーアガベや、アガベ・サルミアナなどの数種類のアガベから取れる樹液の甘味料です。蜂蜜と比較すると粘り気が少なく、甘さは砂糖の1.4~1.6倍といわれています。

HANA
HANA

私は何種類かのアガベを育てています。鉢植えを購入したり、抜き苗で購入したり、種から育てたり、できた子株を分けたりしているうちに少しずつ増えていき、今では大小合わせて100株近くあるかもしれません。またアガベ以外の塊根植物や多肉植物も育てていますので、こちらのブログではそれらを紹介していきたいと思っています。

多肉植物 アガベ(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
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