ペンキで線を引いたような幾何学模様が美しいアガベ・笹の雪

アガベ・笹の雪(ささのゆき)

  • 分類:キジカクシ科リュウゼツラン属
  • 学名:Agave victoriae-reginae (アガベ・ビクトリア レジーナ)
  • 自生地:北アメリカ南部・中央アメリカ・南アメリカ北部

笹の雪の一番の特徴は、葉にペンキで線を引いたかのような白いラインが入っていることです。この形状から、アガベ好きな人たちからは「ペンキ」とも呼ばれています。

アガベ・笹の雪

ほかのアガベに比べると葉は小さいですが、厚みがあり綺麗なロゼット状に展開します。葉の表面は少しくぼみ、裏面は突出していて先端に棘を持っています。

学名のビクトリア レジーナはイギリスのビクトリア女王に由来します。
また笹の雪には葉幅や斑の入り方で独自の名前が付けられているものがありますので、いくつか紹介したいと思います。

黄覆輪(きふくりん)

黄覆輪は葉の縁に黄色の斑が入っているアガベです。斑色は鮮明なものや薄いものなど個体差があります。

覆輪というのは花や葉の周辺部分に、その植物の持つ地の色とは違った色の斑が入ることです。

姫笹の雪(ひめささのゆき)

植物には植物名の前に「ヒメ(姫)」と付くものが多くあります。例えばヒメヒマワリ(姫向日葵)やヒメユリ(姫百合)、ヒメリンゴ(姫りんご)などですが、それらの植物はヒマワリ(向日葵)やユリ(百合)、リンゴなどに比べて小さいのが特徴です。

姫笹の雪も笹の雪に比べて小さくコンパクトなタイプで、子吹きも旺盛です。

ダルマ(だるま)

通常の笹の雪より丸く幅が広めの葉を持ち、生育すると綺麗なボール状になります。

氷山(ひょうざん)

白斑覆輪の純白の斑入りの品種で、アガベの中でも高級品種です。生長が遅く、流通量が少ないので小さな株でも数万円するようです。

アメリカではホワイトライノと呼ばれています。

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輝山(きざん)

輝山は黄覆輪斑の優良選抜種に付けられる名前だそうです。

黄覆輪と輝山を比べてみると、葉の広さや斑の深さなど、輝山は別物といってもいい美しさです。ただ斑色は季節によって変化するようです。

育てている笹の雪

今から1年半ほど前、多肉植物、塊根植物を専門にしている園芸店で目に留まったのが下の写真の笹の雪・輝山でした。

笹の雪・輝山

本来の色は「輝山」の箇所に書いたように覆輪が黄色っぽいはずですが、7月現在では黄色ではなく緑色になってます。しかし冬になると元に戻るのでおそらく気温による変化のようです。

輝山から半年後くらいに次の株を購入しました。

笹の雪

こちらは輝山とは別の園芸店で、偶然見つけたものですが、3鉢ほど床に直に置いてあったので、上から眺めて展開が綺麗だったこちらの株に決めました。おそらくこちらの笹の雪は、いわゆる(ノーマルな?)笹の雪だと思います。子株が付いていたので5月頃に株分けをして一鉢増えました。

親株、子株ともに元気に育ってほしいです。

多肉植物 アガベ(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
多肉植物 アガベ(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)

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